リポソーム複合体/中国特許ZL201280049278.7号に関して国立大学法人千葉大学とオプション契約締結

中国特許オプション契約:リポソーム複合体
/特許ZL201280049278.7号

【発明の概要】
本発明の課題は、薬物を非侵襲的に任意の時点で徐放することができる薬物送達系を提供することである。
本発明は、近赤外領域に吸収波長を有するインドシアニングリーン色素、フタロシアニン色素、スクアリリウム色素、クロコニウム色素及びジインモニウム色素からなる群より選択される光吸収化合物に結合したリポソーム膜抗生物質を含む、リポソーム複合体に関する。

リポソーム(英:liposome)は、少なくとも1つの資質二重層を持つ球形の小胞であり、栄養素や医薬品を投与するための輸送手段として利用することができる。超音波処理などの手法で生体膜を破壊することによって調整することができる。
最近までのリポソームの利用は主に、標的組織へのドラッグデリバリーを目的として利用されていた。
しかし、他の状況のリポソームの多様な能力が発見され続けている。現在では、リポソームによる栄養補助食品の経口投与が実現されようとしている。極めて少数の栄養補助食品企業が、この新たな利用法へ向けてユニークな分野の開拓を行っている。このリポソーム科学の新たな方向性が採用されている理由の1つには、従来の経口錠剤やカプセルの吸収率やバイオアベイラビリティが低いことが挙げられる。多くの栄養素の経口バイオアベイラビリティや吸収率が低いことは、臨床的によく記述されている。そのため、脂溶性や水溶性の栄養素のリポソーム内への封入は、消化器系による破壊を避け、細胞や組織へのデリバリーを促進する極めて効率的な手法となる。
2018年5月に発表された研究では、栄養失調や病弱な植物へ肥料となる栄養素を運搬する「ナノキャリア」としてリポソームを利用する可能性が模索されている。研究ではこれらの合成粒子が栄養素そのままよりも容易に植物の葉に浸透することが示され、作物の収量向上を目的としたナノテクノロジーの利用法のさらなる検証が行われている。

リポソーム – Wikipedia